



















「退去費用、一体いくら請求されるんだろう」と不安に感じていませんか?
実は、原状回復費用には国が定めたガイドラインがあり、これを知っているだけで、退去時に支払う金額が数万円単位で変わることも珍しくありません。
この記事では、空室クリーニングの現場を知るプロの視点から、以下の3点を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、提示された見積もり書の妥当性を自分で判断できるようになり、納得感を持って新しい生活への一歩を踏み出せるはずです。


退去時の費用を考える際、原状回復ガイドラインを理解しておくことは重要です。
これは国土交通省が定めたもので、退去時に誰がどの費用を負担すべきかのルールをまとめた指針です。
原状回復ガイドラインを一言で言うと、普通に暮らしていて発生した汚れや傷みは家賃に含まれているという考え方です。
つまり、普通に生活していて発生する汚れや傷の修繕費は、原則として貸主が負担し、不注意で付けてしまった傷や掃除を怠ったことによる汚れの修繕費は、借主が負担することになります。
また、ガイドラインは民法や消費者契約法の考え方を反映しているため、賃貸住宅の退去時に発生しやすいトラブルを防ぐのに役立ちます。
ガイドラインを味方につけるためには、経年劣化と通常損耗という言葉を覚えておくことが大切です。
経年劣化とは、時間の経過とともに建物や設備が古くなることを指します。
一方の通常損耗は、普通に暮らしていてつく汚れや傷のことです。
2025年版の原状回復ガイドラインでは、これらの考え方がより明確化されました。
例えば、壁紙の耐用年数は6年と定められており、6年を超えて住んだ場合の価値は1円とみなされます。
つまり、長期間住み続けた部屋であれば、壁紙の張り替え費用などの負担は大幅に軽減されるのです。
さらにペット飼育や喫煙による特殊な汚れ、放置によるカビなどがある場合も、具体的な負担区分が整理されました。
これらは原則として借主の負担とはなるものの、一方的に高額な費用を押し付けられないような配慮も盛り込まれています。
ただし、具体的な負担割合の計算は、住んでいた期間や部位によって細かく変動しますので、「原状回復ガイドライン負担割合表の教科書:損をしない計算式と見積もり交渉術」の記事を確認することをお勧めします。


一般的に、退去時の費用は部屋の広さと住んでいた期間、そして汚れや傷の程度という3つの要素で決まります。
ここでは、プロの現場で実際に動いている数字をベースに、2026年現在のリアルな相場観をお伝えします。
最初に標準的な清掃と軽微な修繕を想定した、費用相場の一覧表をご覧ください。
| 間取り | 費用相場 |
|---|---|
| 1K/ワンルーム | 3万〜6万円 |
| 1LDK/2DK | 5万〜10万円 |
| 2LDK/3DK | 8万〜15万円 |
| 3LDK/4DK | 12万〜25万円 |
例えば、タバコのヤニ汚れがひどく、全ての部屋の壁紙を張り替える必要がある場合や、ペットによる床の傷が深い場合などは、さらに数万円から十数万円が上乗せされることになります。
茨城県県南地域のマンションやアパートでも、基本的にはこの相場から大きく外れることはありません。
全体的な相場を把握したところで、部位別の単価を見ていきましょう。
この費用は、キッチン・トイレ・浴室の数や広さによっても変わります。
また、間取りが大きくなるにつれ、予期せぬ損傷が見つかるリスクも高まるため、予備費も含めて多めに見積もっておくと安心です。
相場を大幅に超えるケースには共通した特徴があります。
1つ目は、ニオイの付着です。
タバコの激しいヤニ汚れや、ペットの尿が下地まで染み込んでいる場合、消臭作業や下地材の交換が必要になるため、費用は跳ね上がります。
2つ目は、水回りの放置によるカビや腐食です。
浴室のパッキンに深く根を張ったカビや、キッチンの排水溝を詰まらせたことによる水漏れなどは、善管注意義務違反とみなされやすく、高額な修繕費が発生します。
3つ目は、無断で設備変更やDIYをした場合です。
釘を打って棚を設置したり、剥がせる壁紙を部分的に張ったものの、下地を傷めてしまったりした場合などは、100%借主の負担となります。


原状回復費用を抑えるために大切なのは、事前の準備と正しい知識を持つことです。
ここでは、空室クリーニングの現場で多くのトラブルを目の当たりにしてきたプロの視点から、自己負担を減らす3つの対策をご紹介します。
退去時のトラブルで多いのが「入居時からあった傷なのか、入居者がつけた傷なのか」です。
これを防ぐ方法が、写真による記録です。
理想は入居直後の家具を入れる前の状態ですが、今から退去を控えている方でも遅くはありません。
記録するべきポイントとしては、
があります。
この他にも、クローゼットの奥や窓枠の結露跡、キッチンのシンク下など、普段目立たない場所も重要です。
また、写真や動画には、必ず撮影日時が記録される設定にし、可能であれば、不動産管理会社の担当者にもその記録を確認してもらい、書面に残しておくと効果的です。
退去費用を安く済ませるには、自分ができる範囲で部屋をキレイにしておく必要があります。
退去の1か月前を目安に、以下のチェックリストを活用して、念入りに清掃を行いましょう。
| 清掃箇所 | チェックと清掃のポイント |
|---|---|
| キッチン | 換気扇フードの表面、ガスコンロ周りの油汚れ、排水口のぬめり除去 |
| 浴室・洗面所 | 浴槽のエプロン内清掃、排水口のカビ・水垢除去、鏡の水垢取り |
| トイレ | 便器内の汚れ、ウォシュレットノズルの清掃 |
| 壁・クロス | 軽度の手垢、鉛筆などの汚れを消しゴムや中性洗剤で優しく拭き取り |
| 床・フローリング | 掃除機と水拭き、重い家具の跡は濡れタオルとアイロンで修復を試みる |
| 窓・サッシ | 結露による水垢、サッシの砂埃、レール部分のゴミ除去 |
こうした部分を掃除せず、汚れたまま放置していると、管理業者によって細部までチェックされ、原状回復費用が余分に発生する可能性が高まります。
契約書には、借主が負う原状回復の範囲や、空室クリーニングに関する特約などが記載されています。
特約がある場合は、ガイドラインの原則に反していても、借主がその特約の内容を理解し、納得した上で署名・捺印している場合、その効力が認められることがあります。
しかし、特約があってもガイドラインの基本的な考え方と大きく異なり、借主に一方的な重い負担を課すようなものは、消費者契約法により無効となる可能性があります。
契約書や特約の内容について確認事項がある場合は、契約前に必ず不動産会社や管理会社に詳細な説明を求め、メールや書面でのやり取りで記録を残すようにしましょう。


退去費用の内訳の中で、必ずといっていいほど登場する項目が、ハウスクリーニング代です。
ここでは専門業者の視点から、費用の妥当性とチェックすべきポイントをお伝えします。
賃貸物件のハウスクリーニング代は、特約で金額が決まっている場合を除き、間取りごとに平米単価や一式料金で設定されるのが一般的です。
相場としては、1K・ワンルームで2.5万〜4万円、ファミリータイプの3LDKクラスでは7万〜10万円ほどが目安となります。
参考までに空室クリーニングの作業範囲には、エアコンの簡易清掃、レンジフードの分解洗浄、窓サッシの細かな泥汚れ除去、そしてベランダの洗浄などが含まれています。
もし見積もり書の金額がこの相場を大きく上回っている場合は、作業範囲に何が含まれているのかを確認してください。
例えば、エアコンの内部高圧洗浄などは、オプション扱いになることが多いため、基本料金に含まれているのかどうかなどです。
ハウスクリーニングの真価が問われるのが、水回りの蓄積した汚れと、部屋の印象を左右する床の輝きです。
例えば、お風呂の鏡にこびりついたウロコ汚れや、排水溝の奥に潜むヌメリ、そしてフローリングの溝に入り込んだホコリや汚れなどは、市販の洗剤や道具ではキレイに落とすことができません。
しかし汚れの性質を見極めた専用の薬剤と、素材を傷めない技術や道具を持った業者の清掃により、部屋全体の明るさを一段階アップさせることができるのです。
こうしたプロの具体的な清掃方法をご自宅で実践する方法については、別記事で詳しくご紹介しています。


実際の現場で起きている事例から、どんなトラブルが起こる可能性があるかを知ることも大切です。実例を参考に、納得できる対応やトラブル回避のポイントを学びましょう。
請求額:8万円
内訳:クリーニング代4万円、壁紙張り替え3万円、エアコン洗浄1万円
結果:壁紙に傷があったものの、入居時からあった傷であることを写真で証明できました。エアコン洗浄は契約書に特約がなかったため、通常損耗として貸主に負担を交渉しました。最終的にクリーニング代のみの4万円で合意できました。
請求額: 18万円
主な内訳: 全室ハウスクリーニング、和室の畳表替え、ふすまの張り替え、キッチンシンクの研磨
結果: 8年という長期入居のため、壁紙や床材の多くが経年劣化とみなされました。そのため、借主負担は不注意で破いたふすま2枚分と、特約に基づくクリーニング代、畳表替え費用の一部に収まり、12万円まで減額されました。
請求額: 35万円
主な内訳: 壁紙の下地からの全張り替え、消臭・消毒作業、フローリングの染み抜き
結果: ペットの尿によるアンモニア臭が下地まで染み込んでいたため、通常のクリーニングでは対応不能と判断されました。ペット飼育時は通常損耗の範囲が厳しく制限されるため、高額な請求となりましたが、入居時の契約書の範囲内であるとして、妥当な請求と認められました。
紹介した3つの事例から、原状回復でのトラブルを避けるために押さえておきたいポイントが見えてきます。
一つ目は、証拠の重要性です。事例1のように入居時の写真を残しておくことで、不当な請求を論理的に退けることができます。
二つ目は、入居期間による負担割合の変化です。事例2の通り、長く住むほど経年劣化が考慮され、借主の負担率は下がります。
三つ目は、特約の影響力です。事例3のように、ペット飼育や喫煙など特定の条件がある場合、ガイドラインよりも契約書の記載が優先される傾向にあります。
このように、原状回復費用は、言われた金額を払うのではなく、自身の入居状況・契約内容・ガイドラインを照らし合わせることが大切です。
原状回復費用は、知らないことで損をすることが多くなりがちです。
しかし、この記事で解説したように、ガイドラインの基本と相場の目安を理解していれば、法外な請求かどうかを見抜くことができます。
また「自分の場合、原状回復費用がいくらになるのか計算したい」と感じた方もおられるかもしれません。
壁紙や床材には、住んだ年数によって入居者が負担する割合が決まっています。
例えば「5年住んだ壁紙のキズ、修繕費の何%を払えばいいの?」といった具体的な数字を知りたい方は、
【原状回復ガイドライン負担割合表の教科書:損をしない計算式と見積もり交渉術】をチェックしてください。
私たちSMILEY CLEANINGは、高品質な清掃技術と迅速な対応で、オーナー様・不動産会社様・入居者様それぞれが納得できる適正な原状回復サービスを提供しております。
特に、次の入居者様を待たせないスピーディーな対応と、無駄なコストを省いた透明性のある見積もりには自信があります。
また、初対面では、社長の迫力ある佇まいに少し驚かれるかもしれません。しかし、一度話し始めれば、ユーモア溢れる人柄に、いつの間にか笑顔になっているはずです。その外見は、大切な物件を徹底的に守り抜く頼もしさの証です。
原状回復に関するご不安や、現在の業者様からの切り替えをご検討の場合は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。